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追加上映「地球交響曲(ガイアシンフォニー) 第四番」 10/29日


今月上映中の『地球交響曲〜ガイアシンフォニー〜第四番』は、毎回ほぼ満席!さらにもう一度見たい!というお声を多数頂いています!

そんな嬉しいお声にお応えし、また多くの方とこの響きを共有できますよう、10/29(日) 17:00〜の回を追加で上映致します。

すでに当舘で4番をご覧いただいた方で、再度お越しの場合には、リピート価格800円となります。

なお、この日は上映後のシェア会は開催されませんが、当日は満月につき、1階のカフェココハネは満月カフェが22:00までオープン。上映後に満月カレーもお楽しみいただけます!

 


お申し込み方法:
 下記のフォームへご記入ください。  https://www.unknownkan.com/events/gaia-symphony-no4



 


21世紀は、人類のあらゆる営みの基盤にやわらかな“霊性”(スピリチュアリティ)が求められる時代になって来ると思います。 教育、文化、芸術の分野ではもちろんのこと、従来は“霊性”とは縁遠いと思われていた政治、経済、科学などの分野でも、それが最重要な課題になってくると思うのです。 なぜなら、“霊性”を持たない人類の営みが、我々人類だけでなく、この地球の全生命の未来を危うくしていることに、もう誰もが気づき始めているからです。


“霊性”とは、私たちひとりひとりが、日々の何気ない営みの中で、 「自分は、母なる星地球(ガイア)の大きな生命の一部分として、今ここに生かされている。」ということを、リアルに実感できる、その力のことをいうのです。


自分の内なる“霊性”に目覚めることによって、人は謙虚になります。 日々の出来事に対して、感謝の気持ちを持って対処できるようになります。 自分以外の生命のことを、本気で考え、行動し、祈る、ことができるようになります。 遠い未来を想い、遙かな過去を感じる力だって増してくるでしょう。 見えないものを見る力、聴こえない音を聴く力だって甦ってくるかもしれません。


そしてそのことが、結局、自分自身を最も幸せにするのだ、ということに気づき始めるのです。内なる”霊性”に目覚めるのに、必ずしも旧来の宗教が必要だとは思いません。

21世紀に生まれ、育つ子どもたちにとって、“霊性”に目覚める道は無限にあります。 科学、芸術、スポーツ、教育、経済、政治・・・・、 100人の人がいれば、100通りの道がある、というのがこれからの時代でしょう。


ただ、確認しておかなければならない大切なことが、いくつがあると思います。


まず第一は、「全ての人の中に“霊性”の芽が必ずある」ということへの揺るぎない信頼です。この信頼があってこそ、“霊性”に目覚める無限の道が開けるのです。


そしてもう一つは、「この“霊性”の芽は、育まなければ開花しない」ということです。 “霊性”と“自我”は同じ力の裏と表です。人間に与えられた最大の特性です。 放っておけば「自分さえ幸せであればよい」という方向に向かう力です。 だからこそ、“育む”ことが必要なのです。


ただ、その為に簡単なマニュアルはないでしょう。 なぜなら、“霊性”は究極的には、ひとりひとりが、自分自身の力で、自分自身のやり方で開花させてゆくものだからです。


だとすれば、21世紀に生まれ育つ子どもたちのために、今の私たちに何ができるでしょうか。私は「地球交響曲」という映画を通して、世界の何人かの人々の生き方、考え方を提示し続けたいと思っています。


彼らの生き様が、子どもたちの“霊性”を育むのに役立つか否かはわかりません。 ただ、「子どもたちの中に必ず存在する、内なる”霊性”を激励する」という強い想いを持って、この映画を作り続けます。 必ずしも、直接子どもたちに語りかける、という手法はとりません。


なぜなら、子どもたちの“霊性”を育むのは、映画そのものではなく、子どもたちの日常に直接触れている大人たちの中の“霊性”であるからです。


このようなビジョンをもって、21世紀最初の「地球交響曲第4番」に 次の4人を提案します。


龍村仁

 

ジェームズ・ラブロック

 生物物理学者 1919年イギリス生まれ

ご存じ「ガイア理論」の創始者です。

映画「地球交響曲」のシリーズは、彼の理論に勇気を与えられて、1989年にスタートしました。 以来、10年間の夢が実り、21世紀最初のガイア・シンフォニー第4番に、ついにご本人の登場となります。

ラブロックの「ガイア理論」は、地球科学、生命科学の分野に様々な刺激を与えて来たばかりでなく、20世紀末の環境保護運動の理論的支柱となり、さらに人々の霊性の目覚めにも大きく貢献してきました。

イギリスの田舎の水車小屋を改造した研究室で、生涯、フリーランスの科学者として、研究活動を続けてきた彼の生き方そのものが、ガイアと人間の関係のあるべく姿を示す一つのモデルです。

イギリス・コーンウォール地方の深い森の中で、美しい田園風景の中で、大西洋の荒波がうち寄せる海岸で、8000年前のストーンサークルで、

「ナゼ、地球(ガイア)は、一つの大きな生命体なのか」

「地球(ガイア)と人間の関係は、如何にあるべきか」

「地球(ガイア)に心はあるのか」等の話をやさしく語ってもらいます。


地球はそれ自体が大きな生命体である。

全ての生命、空気、水、土などが有機的につながって生きている。

これをGAIA(ガイア)と呼ぶ。

ジェームズ・ラブロック



名嘉 睦念

 版画家 1953年 沖縄・伊是名島生まれ

名嘉睦稔は、風の伝言(イアイ)が聴ける。鳥と話ができる。キジムナ(樹の精霊)は兄弟だし、海に素潜りで30メートルはゆけるし、イルカやジュゴンが親しげに寄ってくる。

三線(さんしん)は、ほとんど彼の肉声であり、沖縄空手の達人で、神話を語らせれば、右に出るものはいない。

少年時代に沖縄の孤島で育った彼は、現代人が成長のプロセスで閉じてゆく母なる星・地球と会話する回路を次々と開きながら成長し、フト気が付くと、版画家になっていた。

もし、風が地球(ガイア)の心の運び手であるとするなら、我々は、名嘉睦稔の身体を通って吹き抜けてきた風=作品の中に遠い祖先の伝言や、小さな花の言葉や虫や鳥たちの呼び声、太陽や月からのメッセージさえ聴くことができる。

96年のCO2京都会議のポスターや記念切手は彼の作品。

2000年沖縄サミットの記念切手も彼の作品。

21世紀に生まれ育つ子どもたちへの風からの伝言を伝えてもらう。



ジェーン・グドール

 野生チンパンジー研究家 1934年イギリス生まれ

 子どもたちのための環境教育活動家

ジェーン・グドールは、今年、自伝「Reason for Hope」(なぜ今、希望が必要か)=「邦題/森の旅人」を出版した。 その原書の見開き1頁めに、美しいジェーンのモノクロのポートレートがある。キャプションに、故・星野道夫撮影、とある。ガイアシンフォニー第3番の出演者であり、撮影開始直前に亡くなったアラスカ在住の星野道夫が、生まれて始めて訪れたアフリカが、タンザニアのジェーン・グドールのチンパンジー保護区だった。亡くなる半年前だった。

星野道夫とジェーン・グドールはスピリットで結ばれている。

40年前、26歳の時、有名な人類学者ルイス・リーキの薦めで、母ヴァンヌと共に、たった二人でタンザニアのジャングルに入り、チンパンジーの観察、研究を始めた。女性としての生命に対するやわらかく、広い視野からの研究は、霊長類学会に大きな変化をもたらした。

今は、野生生物の保護、熱帯雨林の保護、子どもたちの教育プロジェクトに全身で打ち込んでいる。動物の心、愛、信仰、魂、霊性、進化、科学、等々のテーマを語る。

2000年4月、同志であり最大の理解者であった母ヴァンヌが93歳でこの世を去った。



ジェリー・ロペス

 レジェンドサーファー 1948年ハワイ生まれ

毎年12月、ハワイ・オアフ島のノース・ショアでは、高さ20フィートを越える津波のような巨大な波が立つ日がある。

日頃は先を争って海に出る多勢のサーファーたちも、こんな日ばかりはただ、砂浜に座ってこの計り知れない地球(ガイア)の力に圧倒されて波をみつめている。

そんな時、どこからともなく現れたひとりの小柄な男が、静かに、まるで何事もないかのように海に入っていたかと思うと、20フィートを越える巨大な波の壁に、美しい一本の白線を描きながら、滑り降りてきて、また、何事もなかったように、静かに去ってゆく。

それが、ジェリー・ロペスだ。


この巨大な地球(ガイア)の力は、かよわい人間にとって、99.99%まで死をもたらすような恐ろしい力だ。しかし、残された0.01%に人の生命と調和する道がある。

ジェリーは、その道を、自分の身体の内側で選び取ることが出来る。ナゼなのか。 まるで、現代の白隠禅師のようなジェリーの生き方と思想。

今はオレゴン州の森の中に住み、同じ地球のもたらした雪の中で、スノーボードに乗って、大自然の営みに全てを委ねることに依って生まれる“空”の時を楽しんでいる。

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